右脳:現場に、溶け込む
■大変ありがたいことに、ある食品メーカーの方からメルマガ内容の
リクエストメールを頂きました。
> ①現場のモチベーションをあげる(自分のモチベーションも上げる)
> コミュニケ—ションのポイント。
> ②現場改善への取り組み姿勢
> (現場作業担当者との接し方、現場が乗り気になるポイントや工夫)
他にも色々頂きありがたい限りなのですが、
先週はまさに、上記を実践する日々だったので、振り返りも兼ねて。
■先週は2つの現場で、初めて現場にガッツリ入り、
①現場に立ちんぼして現状把握
(まさに先週まででお話しした内容)
②改善策の提案と一部実行
を、実施しました。
■その時に意識する点を、一部列挙すると
・工場/会社全体のモノと情報の流れ、
会社概要、組織体系、工場レイアウトを先に把握する
・各工程で最も大事なライン(※)を選びじっくり見る。
じっくり見るラインの、工場全体での位置づけを知る
(※)生産量大、汎用、特殊な作業者/場所でない、など
・各作業の時間を把握する
・とはいえ、時間を計ってる感を出さない
(傍から作業をジックリ見られる/計測されるのは皆イヤなので
秒数などは頭で計測)
・作業者の方の福澤ウェルカム度に応じて、内容/疑問/想い等を
ドンドンヒアリング
・課題(のようなもの)を発見する度に、改善案/効果/背反/
背反のつぶし方を考える
などなど
■列挙していくとキリがないのですが、現場改善のゴールは
A. 成果を出す (1時間での生産量アップ、残業時間減など)
B. 現場の方に腹落ちして改善頂く
この2つです。
大企業のカイゼンは上司部下/会社対会社という関係性を用いて、
時としてB.の優先順位が下がることがあるのですが、
僕の場合は、僕自身に権限がないのと笑、
B.を優先せずA.ばかりで、カイゼンが終わった数年後に元通りに
なっている現場を山ほど見てきたこともあって、
A.を大前提に、B.をメチャ重視しています。
腹落ちした改善の方が、皆モチベ高くハッピーな仕事に
なりますしね。
■では、B.をどのように担保するのか。
それが、「現場に溶け込む」ことです。
■具体的には、現状の会社状況や工場内の流れを把握したうえで、
ひたすら現場の空気に浸る。
「自分は何も知らない」「状況は時と場合ですぐ変わる」
ことを分かった上で、虚心坦懐に、今現場で何が起きているのか、
現場の方は何を想い、感じていて、どういう時にハッピー/
悲しいのかを、
自分自身もリラックスしながら感じ取る。
■コミュニケーションはまず世間話や工程に対する質問から
スタートし、少しずつ、こうなったら嬉しいかとか、
会社や仕事への想いなどを引き出していく。
■イメージ、まずはプールや海に入って、ふわふわ浮く感じを
確かめながら漂い、少しずつ本格的に泳ぐ感じ。
■如何に「外部から来たよく分からん人」とならず、
「なんかあの人またいるな〜」に、なれるか。
■月1訪問などでは、なかなか短期的にここまで行くのが困難ですが、
PDCA回し続けると、飛躍的に良くなるので、
まずは、「現場に浸る」意識。オススメです。
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