右脳:レッドカーペットの罠②
■先週お話しした、「現場に立ちんぼ」することの重要性。
この時に大事なことを、Y氏が感想で送ってくれました。
> 現場を見ろ!はすごく大事。現地現物。これもトヨタから学びました。
> (話を聞いただけだけどw)
> 僕がよくやるのは「定点観測」です。現場で1つの場所を決めて、
> そこから30分ずっと眺めている。
> 動きたいのを我慢して、敢えて場所を固定することで、
> ㈰これまで見えなかったものが見える
> ㈪感性(想像力)が鍛えられる
> ような気がします。
> 問題解決で困ったときに、情報収集のためにときどき
> 30分立ちんぼしています。
■補足は一切なく、「マサに!!」です。
彼はもちろん製造業ではありません。
最近色々な方にお会いする中で、特にサービス業の方で、
トヨタ生産方式・大野耐一の本をガッツリ読んで、
日々に具体的に実施されている方が、想像を遥かに超えている
ことに気づきます。
(自動車会社の中の人は、意外と読んでない、、笑)
■さて、そんな現場ガッツリ主義の方なら絶対引っかからないのが
「レッドカーペットの罠」
です。
たとえば、現場見学に行くと、工場長/マネージャーさんが
現場を案内してくれます。
そうすると、なかなか見ごたえある現場が広がっているんですが、
これは、現場の生の姿ではない(ことが多数)。
■見に来る=お客様、職位が高い人が多いため、
・いつもに増して4S(掃除)実施
・一番見た目&動作が良いライン/設備/作業者を案内
・見て欲しくない場所を回避した見学動線
・いつもの作業者じゃなくリーダーが入る
・突っ込まれないよう作業順序をいつもと変える
・緊張して、より良い/速い作業になる
などなど、これも枚挙にいとまがない。
■これは仕方ないですね、良く見られたいし、変に突っ込まれたくもない。
ただ、エンターテイメントならともかく、
この現場見学で物事を知ったと思いこんだり物事の判断に使うと、
大変危ない。
実際の現状じゃないものを、「現状を現地確認した」と
思いこんでしまうから。
■だからこそ、普段から「立ちんぼ」。
そして、「現場は少し見ただけでは決して分からない」ことを知る。
現場マスターの人は、案内された所以外をガンガン行ったりします。
そうすると、ボロが色々出てくる。。
(これやると、現場の方も困られるので、
ベストかどうかは分かりませんが、、笑)
■是非、皆さんの現場でも一度、飽きてくるのをこらえて、
30分/1時間/1日の定位置立ちんぼ、やってみてください。
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